#内視鏡検査
#消化器内科クリニック
#病理診断連携
当院と病理診断連携をしてくださっている消化器内科・内視鏡クリニックの先生方は、年間に2000件ー3000件の内視鏡をしています。
クリニックの先生方は、何の情報もない初めての患者さんを診ています。
「胃が痛いんです」
「胸やけがします」
「ちょっと便秘気味です」
などの情報しか無いなかで胃や大腸の内視鏡を行って、そしてとても小さい病変を見つけます。胃炎だけだと思っていた生検の病理が悪性のこともあります。
当院で悪性の診断をした患者様は、クリニックの先生が専門の大病院に紹介します。
大きな病院へ患者様を紹介する時は、クリニックの先生が病変の「場所」「大きさ」「形」などを紹介状に書きます。それを参考に大病院で再度内視鏡をする・・・・
そこで時々あるのが「胃に悪性病変が無いんですけど、病理標本を送ってもらえますか」という大病院の先生からの依頼。
標本を送ると「やっぱり悪性で、再度内視鏡をして見つかりました」とのこと。
これって、大病院の先生にも見つけられない病変をクリニックの先生が見つけてくれた、ということなんです!! 毎日たくさんの内視鏡をしている先生が、「おゃ!?」と気づいたところが病気だった、という「経験」と「技術」と「観察力」の高さだと思います。
クリニック先生の内視鏡の技術、これを病理診断で補完して、専門病院での速やかな治療につなげる。患者様にとってこれが最も必要なことです。
内視鏡先生のレベルの高い技術に、病理診断で貢献できるということが、病理診断科クリニックにとって大変意義のある役割だと思っています。
胃の内視鏡の画像(内視鏡の観察力が重要です)
胃生検の病理組織(生検の大きさは約3mm、とても小さいです)
胃の低分化な腺癌(内視鏡観察でも難しい場合があります)
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